
デンカ株式会社は、コロナ禍にバーチャルオフィスとしてVoicePingを導入し、現在は全社規模で文字起こし・同時翻訳・議事録作成に活用しています。社内宣伝なしでクチコミにより広がった導入背景と、生成AI連携による議事録作成、海外スタッフとのコミュニケーション活性化について伺いました。
デンカ株式会社 × VoicePing 導入事例
はじめに
「VoicePingに乗っかっていれば安心、というところまでいけると、すごくいい」
そう語るのは、デンカ株式会社 内部統制部 部長の森口氏。無機から有機まで幅広い製品を手がける日本の総合化学メーカー・デンカは、コロナ禍にバーチャルオフィスとしてVoicePingを導入し、現在は全社規模で文字起こし・同時翻訳・議事録作成に活用しています。
注目すべきは、社内で一切宣伝をしていないにもかかわらず、クチコミだけで他部署に広がり全社展開に至ったという点です。
今回は、VoicePingの導入を推進した内部統制部の森口部長、そして内部統制部の田村氏、デジタル戦略部の鳥海氏・大池氏の4名に、デンカ本社にてお話を伺いました。

デンカ株式会社本社ロビーにて。左からVoicePing代表取締役 中島、デンカ内部統制部 森口部長、鳥海氏(デジタル戦略部)、大池氏(デジタル戦略部)、田村氏(内部統制部)
無機から有機まで── 100年超の歴史を持つ総合化学メーカー
インタビューはデンカ株式会社本社会議室にて行われました。
── まず、デンカ株式会社について教えてください。
森口氏(内部統制部): デンカ株式会社は、いわゆる総合化学メーカーです。特徴的なのは無機から有機まで幅広く製品をラインアップしているところです。数ある化学メーカーの中で、無機から有機までを一貫してやっているのは非常にユニークだと思います。100年を超える会社ですので、いわゆる伝統的な日本企業ですが、そこに新しいテクノロジーを一生懸命入れていっている。VoicePingもその1つです。
── 本日お集まりいただいた皆さまの役割を教えてください。
田村氏(内部統制部): 内部統制部の田村です。VoicePingの最初の契約やお支払いを担当しました。
大池氏(デジタル戦略部): 同じくデジタル戦略部で、生成AIを用いた業務管理を担当しています。翻訳系ツールの人気が高まる中、導入を推進してきました。
鳥海氏(デジタル戦略部): デジタル戦略部の鳥海です。主にWeb会議の管理等も担当しています。海外のメーカーや顧客とのWeb会議の中で同時翻訳のニーズがあり、VoicePingを使わせていただいています。
コロナ禍のコミュニケーション不足をきっかけに導入
── VoicePingを導入した経緯を教えてください。
森口氏: ちょうどコロナの最中でしたので、皆さんが在宅勤務をするとなると、どうしてもコミュニケーションが不足する。なんとか現実のオフィスを再現できないかと一生懸命探していたところ、VoicePingが見つかったんです。「こういうのがあるんだ、バーチャルオフィスか」と。
まず、同僚が横に座っていて、近づくだけで会話が始まるという気軽さ。それから、コストパフォーマンス。「こんな機能がこの値段で使えるんですか」というのが魅力でした。先々の展開としても、バイリンガルの機能を使いながら海外の監査業務に活用できるだろうと。
いくつか似たようなサービスも比較しましたが、やはりコストが高い。「この機能はあるけど、こっちはない」と。総合比較をしてみると、VoicePingに優位性が見られました。

デンカ本社会議室にて。インタビューに応じるデンカのご担当者様4名
宣伝なし。社内のクチコミだけで全社に広がった
── 内部統制部から全社展開に至った流れは?
田村氏: 森口部長が「使い勝手が良さそうで、コストパフォーマンスも良さそう」と見つけてきたのがきっかけです。私が契約やお支払いを担当しました。最初はバーチャルオフィスとしての導入でしたが、翻訳機能にもかなり期待していました。
面白いのは、我々から社内で宣伝したわけじゃないんです。他の部署の方がVoicePingを探して「良さそうだ」と調べてみたら、すでにデンカに導入実績があった。それで「全社的にやりましょう」ということになり、デジタル戦略部にバトンタッチしました。
アカウント数も大幅に増えましたが、単価的にはかなりパフォーマンスが良いので、デンカとしても感謝しています。
一番使われているのは、文字起こし×生成AIによる議事録作成
── VoicePingを日々の業務ではどのように使っていますか?
森口氏: 一番使われているのは文字起こしです。文字起こしをベースにして、生成AIをかませて議事録に落とし込む。これがおそらく一番のメインの使い方です。
例えばGeminiに文字起こしを持っていって、「こういう会議です。ハイライトしながら議事録を作ってください」とプロンプトを投げると、VoicePingで作った文字起こしをベースにササッと議事録が出来上がる。もう瞬時ですよね。それを会議の参加者に即座に渡すことによって、続くアクションが非常にスピーディーに進んでいきます。
非常に使い勝手が良くて、「今からミーティングしよう」「わかりました、ボタンポチッと押します」。これだけで接続できるという気軽さ。これはなんといってもいいと思います。

VoicePingのバイリンガルモード。日本語の発話がリアルタイムで文字起こしされ、同時に英語翻訳が表示される
── 生成AIとの連携は具体的にどのように行っていますか?
森口氏: Google WorkspaceでGeminiを使っています。あらかじめ「Gem」にプロンプトを登録してあって、「何々用の議事録作成」のように呼び出して、VoicePingの文字起こしを貼り付けるだけです。わざわざ過去の履歴を引っ張ってくるんじゃなくて、Gemを呼べばすぐにいけます。
VoicePingの「ページ全体コピー」機能のおかげで、ダウンロードせずにワンクリックでクリップボードに全テキストをコピーして、そのままGeminiに貼れるのが嬉しいですね。
他社主催の会議でも文字起こしが使える
── Teams・Zoomとの使い分けはどうされていますか?
鳥海氏: 基本は同じく文字起こしがメインです。特にこういう対面の会議や、Web会議でも自分がホストの場合は、TeamsやZoomの文字起こしが使えます。でも、あくまでも自分たちがホストの場合だけなんです。先方から招待された会議で文字起こしをしたい時には、VoicePingが使われています。
海外スタッフとの日常会話が増えた。翻訳時間無制限がカギ
── 同時翻訳はどのように活用されていますか?
鳥海氏: 町田に研究所がありまして、研究所に海外の職員がいます。その職員との日常的なコミュニケーションでも使われています。同時翻訳は時間課金のサービスが多い中で、今契約しているプランだと時間無制限で使えるのが、非常に気楽に使えて良いと。「会話が増えた」という声を聞いています。
田村氏: 母国語が日本語じゃない方からのニーズが強いですね。日本語話者の方たちとのコミュニケーション目的で、複数の部門から要望がありました。
森口氏: その評判を聞いて、海外の子会社でも使いたいというニーズが出てきています。
鳥海氏: 2月に会社をまたいだ契約はさせていただいたんですが、費用の請求方法がまだまとまっていなくて。2026年度は全体的に広げていきたいと思っています。ニーズは非常に高いです。
── 導入効果はいかがですか?
森口氏: 導入前の課題は解決されましたね。コロナの時のコミュニケーション不足は一定の確保ができましたし、以前はあちこちで色々な文字起こしソフトが導入されていて「うちはこれを使う」「俺はこっち」みたいな話があったんですが、ある程度統一されました。コスト面のメリットも出ていると思います。
専門用語の壁を突破する「ボキャブラリービルダー」
── 営業部門ではまだVoicePingがあまり使われていないとのことですが、その理由は?
鳥海氏: 営業部門は、やはり専門用語で海外の顧客や製造拠点と会議をすると精度が落ちるので、まだそんなに使っていないのが正直なところです。
大池氏: 海外拠点に製品のナレッジを持っている人がいて、その人に翻訳してもらった方が、ちゃんと相手に意図が伝わるという面もあります。
── その課題に対して、VoicePingから新しい機能をご紹介しました。
森口氏: 「ボキャブラリービルダー」という機能ですよね。例えば、うちが出している統合報告書を丸ごと読ませれば、いろんな専門用語が出てくる。それをVoicePingに覚えさせることもできるんですか?
中島(VoicePing): はい、できます。PDFやテキストをアップロードするだけで、弊社のモデルで聞き取れなかった用語だけを全て自動で修正します。30秒で完了します。
森口氏: それは大幅なアップデートですね。知りませんでした。
現場から届いた改善リクエスト:チャットへの画像貼り付けとモード切替
── VoicePingに改善してほしい点はありますか?
森口氏: バーチャルオフィスのチャットが今テキストだけなんですよ。画面のキャプチャを貼るとか、ドキュメントを貼るとかが結局できないので、他のツールに移ってしまう。ここから離れなければいけない。使っていてそれがもったいないなと。
チャットに画像が貼れたら、プライベートにテキストも送れるし、キャプチャも貼れる。そうすると、ここだけでやりとりできるんですよ。使い勝手がずいぶん向上すると思いますよ。
── VoicePingとして、前向きに対応させていただきます。
森口氏: あと1つ、バーチャルオフィスから文字起こしモードに切り替えるのに、今ちょっとステップが多い。前はもっと簡単にできたはずなんです。どこか1つのアイコンをクリックすると切り替えができると良いですね。

デンカ株式会社が実際に利用しているVoicePingのバーチャルオフィス。各メンバーのステータスや所在がリアルタイムで可視化されている
「VoicePingが基本的なITインフラになれば」── 全社プラットフォームへの期待
── 今後、VoicePingにどのような期待をお持ちですか?
森口氏: 今後の展開を考えていくと、VoicePingをインフラのベースにして、翻訳もやる、会議の議事録も作る。「VoicePingに乗っかっていれば安心」というところまでいけると、すごくいいですね。
今、Gemini、365のCopilot、VoicePing、Teamsと色々切り替えて使っている。もしVoicePingの中にAIが組み込まれて、文字起こしした内容をそのままVoicePing上で議事録にできたら、もうGeminiにいかなくてもいいじゃないですか。
翻訳はやってくれる、文字起こしはやってくれる、調べ物もできる、会議もチャットもできる。ワンストップで。もう基本的なITインフラになるんじゃないですかね。
鳥海氏: 2026年度は海外子会社にも全体的に広げていきたいですね。日本語対英語だけでなく、中国語や現地語でも本格的に使えるようになると期待しています。
森口氏: これから海外とのやりとりが増えていく中で、VoicePingを使えば使うほど、さっき私が申し上げた「ITインフラとしてのVoicePing」というニーズはもっと強まると思いますよ。
内部監査の専門家ネットワークからも注目
森口氏: 実は私は内部監査の専門家団体のメンバーでもあるんです。そこでいろいろなところに出ている中で、VoicePingをご紹介することもあります。バーチャルオフィスで、ITに詳しくない方でも普通に使えているんですよね。もし私の名前を出せたら、引き合いが来るかもしれません。

デンカ株式会社のご担当者様。左から田村氏(内部統制部)、森口氏(内部統制部 部長)、鳥海氏(デジタル戦略部)、大池氏(デジタル戦略部)
まとめ
デンカ株式会社でのVoicePing導入事例から見えた、主なポイントをまとめます。
- クチコミだけで全社展開:1部署の実験導入から、社内宣伝なしで自然に広がった
- 文字起こし×生成AIで議事録を瞬時に作成:VoicePingの文字起こしをGeminiに貼り付けるだけで、数秒で議事録が完成
- 翻訳時間無制限で海外スタッフとの会話が増加:時間課金を気にせず使えることで、日常的なコミュニケーションが活性化
- 出張時の活用:ハードウェア翻訳機の代わりにVoicePingを使用するケースも増えてきた
- ボキャブラリービルダーで専門用語にも対応:化学業界特有の専門用語もPDFアップロードだけで辞書を自動生成
今後は海外子会社への展開拡大と、「翻訳・文字起こし・議事録・チャットをワンストップで担うITインフラ」としてのさらなる活用が期待されています。
取材日: 2026年3月26日
取材場所: デンカ株式会社 本社
取材協力: 森口氏(内部統制部 部長)、鳥海氏(デジタル戦略部)、田村氏(内部統制部)、大池氏(デジタル戦略部)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 会社名 | デンカ株式会社(Denka Company Limited) |
| 設立 | 1915年5月1日 |
| 所在地 | 〒103-8338 東京都中央区日本橋室町二丁目1番1号 日本橋三井タワー |
| 事業内容 | 有機・無機素材から電子材料、医薬分野等の製造・販売 |
| 上場市場 | 東証プライム(証券コード:4061) |
| 公式サイト | https://www.denka.co.jp/ |
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